瞬間最高視聴率13.5%

　八度目の防衛に成功したWBC世界バンタム級王者の山中慎介(帝拳)が17日、大阪市内の大阪帝拳ジムで一夜明け会見を開いた。

　関東圏の瞬間最高視聴率で13.5%を叩きだしたWBC世界バンタム級王者の山中慎介。「拳も痛めなかったし、筋肉痛もないですね」と午前10時に始まった一夜明け会見にも笑顔を見せた。

　自分のボクシングができたという山中は「足も使えたしジャブも出た。ガードが下がることもあったが、左も上下に散らせた。相手が(中に入って)来た時のパンチを練習してましたけど、ジャブとワンツーを上下に散らすだけでいいと思った」と試合を振り返った。「少し物足りない気もする。リスクのある相手としたい」。
　帝拳ジム本田明彦会長も危惧するのは山中のモチベーション。IBF王者のカバジェロも対戦候補に挙がったがケガの具合は思わしくない。「まだまだ山中は伸びてるからね。成長を止めたくない」と話す一方で、相手がいないことに頭を抱える。「岩佐が暫定王者決定戦で勝てば、将来的にはね」とバンタム級日本戦線から挙がってきた次世代のエースに期待を寄せた。

　昨夜のアンダーカードで鮮烈なKOデビューを果たした辰吉寿以輝(大阪帝拳)に話が及ぶと「4回戦のデビュー戦をゴールデンで放送したのは彼が初めて。華もある。ボクシング界の宝だからみんなでサポートしていく」とプロキャリアの船出に合格点をつけた。