LH級統一戦の入札中止

　ライトヘビー級のWBA、IBF、WBO王者セルゲイ・コバレフ(31=露/米)と、WBC王者アドニス・スティーブンソン(37=ハイチ/カナダ)の統一戦に関する興行権入札は17日に行われる予定だったが、コバレフ側のメインイベンツ(ME)社がWBC主導の流れに従わないことを明らかにした。このため興行権入札は中止が決定的で、統一戦の雲行きも怪しくなってきた。

　ME社のキャシー・デュバ社長はスティーブンソン側のプロモーター、イボン・ミシェル氏と1年以上前から対戦交渉を進めてきた経緯がある。そこにWBCがコバレフにダイヤモンド・ベルトを贈呈して指名挑戦権を与え、統一戦に介入するかたちになったため摩擦が生じたようだ。これによりコバレフはWBCの指名挑戦権を失うことは確定的で、統一戦の実現にも疑問符がつくことになった。もともとコバレフは7月にIBFの指名挑戦者ナジブ・モハメディ(仏)との防衛戦を行ったあと、スティーブンソン戦は秋の挙行を予定していた。