グラナドス陣営、敵情視察

　11日に行われたWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志の公開スパーリングでは、挑戦者グラナドスのマネージャー、ラファエル・モロン氏が王者の動きを視察しに訪れていた。
　現在、アンヘル・グラナドスのマネージャーであるモロン氏は、過去に日本でも活躍したホセ・バレロや、ノエル・アランブレッドのマネージャーも歴任した凄腕である。そんなモロン氏が内山の公開スパーを目撃し、記者達の質問に答えた。

□王者・内山の印象は?
モロン「非常にコンディションが良いね。右ストレート、右アッパーが素晴らしい。強い王者であり、敬意は払う。しかしミスター・ワタナベよりスピードが速いだけ(笑」

□サルガド戦の印象は?
モロン「とても強く、手数が出た。しかし良いポイントと悪いポイントがある。良いポイントはハートもパンチも強いところ。悪いポイントは必要以上にパンチをもらうところ」

□身長差をどう考える?
モロン「内山は偉大な王者。しかしグラナドスは身長とリーチを活かして戦う。それが出来ればグラナドスが勝ち、出来ないようならば内山が勝つだろう」

□グラナドスのコンディションは?
モロン「順調に仕上がっている。今日の練習終わりで60.4kgでリミットまで1.5kg。食事も三食シッカリ取っているよ。アランブレットのようにウエイトオーバーは無いから大丈夫(笑」

□日本のファンにメッセージを
モロン「東京は大好きな街。17日はグラナドスが勝つ事を確信している。内山から世界王座を奪ってベネズエラに帰るよ!!」

　9日にエールフランス便で来日した、グラナドスとマネージャーのラファエル・ラモン氏、トレーナーの3名。挑戦者陣営は少数精鋭で日本に降り立った。
　今年に入り、亀田興毅、長谷川穂積、名城信男から世界王座を強奪して行った挑戦者陣営は、10名を超える陣容で世界タイトルに挑んだ。果たして、グラナドス陣営は3名でどのような戦いを観せてくれるのか。