クィリンが体重超過の失態

　WBO世界ミドル級王者アンディ・リー(30=英/アイルランド)の初防衛戦は11日(日本時間12日)、米国ニューヨークのバークレイズ・センターで行われるはずだったが、10日の計量で挑戦者のピーター・クィリン(31=米)が体重オーバーのため失格、試合は無冠戦に変更された。

　リーは159.6ポンド(約72.3キロ)で計量をパスしたが、クィリンは最初の計測で161.4ポンド(約73.1キロ)と、ミドル級リミットの160ポンド(約72.5キロ)を600グラムほどオーバー。90分後、再計量に臨んだが、160.6ポンド(約72.8キロ)だった。このためクィリンは自動的に挑戦権を失い、リーは勝敗にかかわらず王座を保持することが確定した。なお、メインの143ポンド(約64.8キロ)契約12回戦に出場するWBA、WBC世界スーパーライト級王者ダニー・ガルシア(米)は142.2ポンド(約64.5キロ)、IBF王者レイモント・ピーターソン(米)は143ポンドちょうどだった。戦績はリーが36戦34勝(24KO)2敗、クィリンが31戦全勝(22KO)。オッズは5対2でクィリン有利と出ている。27歳のガルシアは29戦全勝(17KO)、31歳のピーターソンは36戦33勝(17KO)2敗1分。オッズは3対1でガルシア有利と出ている。