八巻追悼、鈴木引退!

　10日、後楽園ホールで開催された野口ジム主催"MEGA FIGHT38"のメインイベント前に、2月19日の試合で急性硬膜下血腫により同月22日に他界した元日本フライ級11位・八巻裕一選手(野口・享年26歳)の追悼式および、第14・16代元日本ミニマム級王者・鈴木誠選手(野口)の引退式が執り行われた。

　リング上には、野口ジム野口勝会長、生前のファイティングポーズ姿の八巻裕一のパネルと鈴木誠がリングイン。まず野口会長は「八巻裕一と鈴木誠は、これからも野口ジムの歴史に生き、語り継がれます。本日はありがとうございます」と挨拶。続いて、元日本ミニマム級王者・鈴木に引退の記念品が、日本ボクシングコミッション、東日本ボクシング協会から贈呈され、東日本協会・大橋秀行協会長がこれまでの激戦の労をねぎらった。

　現役生活にピリオドを打つ鈴木は「純粋にボクシングが好きでした。手も足も出せず負けてしまったが、星野敬太郎さんに挑戦したタイトルマッチが一番印象に残っています」と語り、会場に集まったファンに「17年間、僕のボクシング人生を支えて下さったファンの皆様に感謝を捧げたいと思います」と頭を下げた。そして、「八巻こそボクサーとしてチャンピオンベルト巻くに相応しいボクサーだと思い、今回合同10カウントをお願いしました。ありがとうございます」と締めくくり、最後に10カウントが打ち鳴らされた。
　今後、鈴木は野口ジムでトレーナーとなり、後進の指導に励む。