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バンタム級とスーパーフェザー級の元世界王者シリモンコン・シンワンチャー(38=タイ)は7日、タイのバンコク近郊サムットサコーンでWBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級王座防衛戦に臨み、ダン・ナサレノ・ジュニア(25=比)に12回判定勝ちを収めた。
シリモンコンは2回にダウンを喫する苦しい立ち上がりとなったが、じわじわと挽回。終わってみれば117対110、116対111(二者)と明白な差をつけて勝利を収めた。WBOで世界8位にランクされるシリモンコンは86戦84勝(54KO)2敗。ナサレノは34戦21勝(17KO)13敗。シリモンコンは94年にプロデビューし、96年には19歳でWBC世界バンタム級王座を獲得。翌97年11月には4度目の防衛戦で辰吉丈一郎(大阪帝拳)の挑戦を受けるために来日したが、7回TKO負けを喫して王座を失った。それを機に3階級上のスーパーフェザー級に転向し、02年には長嶋健吾(エイティーン古河)との決定戦で2回KO勝ちを収めて2階級制覇を成し遂げた。2度目の防衛戦でヘスス・チャベス(メキシコ)に王座を明け渡したが、その後も活動は続けてきた。09年に麻薬密売に関係したとして逮捕され、以後は仮釈放のなかで試合に臨んできた。ナサレノとは昨年10月にも対戦して12回判定勝ち、WBOアジアパシフィック王座を獲得している。