ツナミ、女王の自信!

　17日の世界戦を前にWBA世界スーパーフライ級女王・天海ツナミ(山木)の記者会見と公開練習が行われた。挑戦者江畑の所属する都内のワタナベジムに集まった記者団を前にしても表情は柔らかく、時折笑顔で「体調は順調。仕上がりも出来すぎている感じ」と余裕を見せた。

　日本人対決となったWBA世界女子スーパーフライ級タイトル戦を前に女王は「まだ一週間前なので落ち着いている。特に日本人対決ということは意識していないが、ファンは楽しめる試合になるだろう」と現在の心境を語ってくれた。
　挑戦者サイドが対策を練って、試合に向けた準備が順調らしい、という記者団の話を聞くと「それを裏切れるような試合をしたい。楽しみにしている」と女王の貫禄を見せ、自身2度目となる防衛戦に向けて「自分の流れでパンチを見切って、(パンチを)当てて行きたい。最初のジャブが当たればいけるかな…」と自信を見せた。

　記者会見に同席した山木ジム会長は「このような記者会見があるので、世界戦をやるんだなあ」と徐々に実感がわいてくるだろうと話し、調整に関しては「いつもどおり。淡々と普段どおりにやっている」と落ち着いた表情で答えた。試合の展望については「やってみないとわからない。試合の展開を見て決める。本人の調子がよくて、いい動きが出来れば大丈夫だろう」と語った。また、スパーリングの回数に関しての質問に対し「うちは普段からコンスタントにスパーリングをやっている」と話し、世界王者を育てた山木ジムの練習スタイルを明かした。

　江畑戦に関して会長は「対戦する二人はどちらも上手いボクサー。レベルの高い試合が期待できる」と17日のマッチメークにも自信を見せた。また、今後に関して「まずは江畑戦に集中して、防衛して次につなげたい」と天海が話せば、会長は「アルゼンチン人の暫定王者(キャロリーナ・グツュリー)からも統一戦の申し入れが何回も来てるので、無事防衛できたら統一戦をやりたい」と述べた。
　中学から本格的にサッカーをやっていたという天海は「なでしこイレブン」を目指して高校卒業後に鹿児島から上京したとあって、公開練習でも当時の練習着を身をまとっていた。練習リング上で、切れのあるシャドーボクシングを見せて体を温めた後、力強いサンドバック打ちを披露し、順調な仕上がり具合を証明して見せた。