作戦通り

　大阪府立体育会館で3日、東洋太平洋女子スーパーフライ級王座決定戦が開催され、同級1位のぬきてるみ(27=井岡弘樹)と同級2位の小澤瑤生(30=フュチュール)がベルトに挑んだ。

　試合は小澤の作戦通りに展開した。序盤からぬきのパワーを警戒した小澤が左ジャブで距離をキープし有効打を集めると、4R終了時点での途中採点は、1者が小澤を支持、2者がドロー。中盤、プレスを強めるぬきは打ち合いを望んだが小澤のボディワークについていけず。判定2-1で小澤が初のタイトル奪取に成功する。

　控え室に戻った小澤は「作戦通りといえば作戦通りですが。途中足を止めて打ち合ったりしたので満足はしていません。ぬきさんのパワーばかり気にしてしまいました。」と初のタイトル奪取にも反省の言葉が口をついた。「また、練習を頑張って世界を目指します」と次戦に目を向けた。会見に同席した平山靖会長は「声出すのに疲れた。声が枯れたよ」と笑顔で語り「まあ、相手のパンチの警戒を緩めるわけにはいかなかったから良い疲れかな」と会見を締めた

　一方、悔しい敗戦となったぬきは「まだ、ぼーっとしています。途中採点で勝っていると思ったのでペースが乱れました。また、練習を頑張って上を目指します」と敗戦を受け止められず呆然とした表情で会見を終えた。