黒田、レベコvs井岡を予想

　4月22日(水)、大阪ボディメーカー・コロシアムで行われるWBA世界フライ級タイトルマッチ、王者ファン・カルロス・レベコ(31=アルゼンチン)対同級3位・井岡一翔(25=井岡)の一戦を、2年前にレベコに挑戦した元日本ライトフライ級王者の黒田雅之(28=川崎新田)が予想した。

　12日に所属ジムで日本フライ級王者の村中優(29=フラッシュ赤羽)と6ラウンドのスパーリングを行った黒田は、昨年のチャンピオンカーニバルで10ラウンドTKO負けを喫した相手に、左右への速い体重移動から右ストレート、左ボディをテンポよく叩き込み、五分以上の動きを見せた。日本王者時代は減量に苦しみスランプに陥ったが、レベコ戦から上げたフライ級にようやく体も馴染んできたようだ。

　スパー後、ずばり井岡対レベコの予想を聞いた。「純粋に楽しみです!予想ですか、う〜ん正直蓋を開けてみなければ分かりませんね。井岡選手は持ち前の技術力で丁寧に中に入っていくとは思うのですが、レベコは案外そういった選手の方が得意のような気がします。踏み込みが速く、左ボディも厄介ですよ。ただ、本音は日本人に勝ってもらいたいですね。井岡選手が獲れば僕にもチャンスが来るかもしれない。僕の先代の日本チャンピオンが井岡選手ですからね。ライトフライは井岡選手、田口選手(田口良一 ワタナベ)、井上選手(井上尚弥 大橋)とみんな世界を獲っているので、僕も獲らなきゃまずいですよね(笑)」。

　次戦は未定だが、チャンスがあれば体が出来てきたフライ級で日本、東洋太平洋も狙っていきたいと話し、「今のフライ級は面白い」と声を弾ませた。