リゴ陣営がWBAに要望

　WBA、WBO世界スーパーバンタム級王者ギジェルモ・リゴンドー(34=キューバ/米)が、レギュラー王者スコット・クイッグ(26=英)との団体内統一戦を義務化するようWBAに要望書を提出した。

　リゴンドーは10年11月にリカルド・コルドバ(パナマ)に勝って暫定王座を獲得し、12年1月にリコ・ラモス(米)を6回KOに屠って正王者に昇格した。その後、13年4月にWBO王者ノニト・ドネア(比/米)にも勝って王座を統一。それを機にWBAスーパー王者に格上げされた。昨年の大晦日に天笠尚(山上)を11回TKOで退けるなど8度の防衛を記録している。15戦全勝(10KO)。一方のクイッグは12年11月にWBAの暫定王座を獲得。翌年、リゴンドーの昇格で空いた正王座に格上げされた。昨年11月の大竹秀典(金子)戦を含め5度の防衛を果たしている。32戦30勝(22KO)2分。リゴンドー陣営は大竹戦で拳を負傷したクイッグが戦線離脱していたため静観していたようだが、レギュラー王者陣営がIBF王者カール・フランプトン(英)との統一戦交渉を進めていることを重視。こうした動きを牽制する意味のあり今回のWBAへの要望書提出となったとみられている。リゴンドーはスピードと技巧に長けた一流王者だが、「エキサイティングではない」(HBOテレビ)としてビジネス面では常に苦戦が続いている。