水谷vs三好は承認下りず

　先日報じたOPBF東洋太平洋女子スーパーフェザー級王者・水谷智佳(33=宮田)対元OPBF女子バンタム級王者・三好喜美佳(31=川崎新田)のタイトル戦は、日本ボクシングコミッション(JBC)から承認が下りずに流れたことが分かった。

　三好の3階級上げての挑戦をOPBFは認めたが、JBCは実績不足と判断し、少なくとも1戦は同階級でのノンタイトル戦を義務付けた模様。これにより、4月24日(金)後楽園ホールの川崎新田ジム主催興行「ホープフルファイト18」は、メインで予定していたタイトルマッチが消滅し、セミのフェザー級8回戦、OPBFフェザー級3位・日本同級7位の片桐秋彦(28=川崎新田)対大坪タツヤ(25=T&T)が繰り上がることになりそうだ。

　この1年、3連続TKO勝ちと勢いに乗る片桐は、5日に行われた日本同級王座戦の勝者に挑戦状を出しており、次戦がタイトル前哨戦となる可能性も出てきた。なお、三好がノンタイトル戦で出場するかは不明。

　また、川崎新田ジム繋がりでは、日本スーパーバンタム級王者、小國以載(角海老宝石)への挑戦に向け現在、単身でメキシコ武者修行中の古橋岳也(27)が、1994年に世界殿堂入りした元WBC世界バンタム級王者カルロス・サラテ氏(63)と食事をする機会に恵まれたそうだ。サラテ氏は1976年に40戦全勝39KOで世界王座に就き、9度の防衛もすべてKO勝ちと脅威のKO率を誇ったメキシコの英雄。日本でも漫画「あしたのジョー」に登場する世界バンタム級王者ホセ・メンドーサ(メキシコ ※アニメ2期目では統一王者)のモデルとして有名だ。
　この英雄と邂逅した古橋は、自身のブログで「拳だけで貧民街から抜け出したメキシコの英雄は、めっちゃ紳士な方でした」と綴り、約1ヶ月間に渡るメキシコ修行の土産話となったようだ。古橋は日本時間7日に帰国する。