大阪帝拳が熱い‼

　昨日発表があった、4月16日に開催されるWBC世界バンタム級チャンピオン山中慎介(帝拳)の8度目の防衛戦で、アンダーカードのリングに上がる大阪帝拳ジムのホープ、中澤奨と辰吉寿以輝が13日、大阪市内の同ジムで記者会見を開いた。

　会見の冒頭、大阪帝拳ジムの吉井寛会長から「この度は、東京の帝拳ジムのご好意で、中澤奨、池水達也、辰吉寿以輝の3人が、世界戦の前座に使ってもらえることをありがたく思います。中澤は昨年も大きな試合の前座に出場して経験もあるので、大丈夫でしょう。寿以輝に関してはデビュー戦だけに緊張もあるやろうけど、頑張ってくれるでしょう」と記者団に嬉しい報告があった。

　吉井会長に続いて中澤は「二年連続山中さんの前座なのでいい形でメインにつなげたいです。対戦相手はまだ決まっていませんが、メキシコ人ってことなんで、独特のリズムやと思うんですけど、スッキリした形で勝ちたいと思います」と挨拶した。

　中澤と池水を担当している高瀬司トレーナーは「池水は体が弱いんでねぇ、ヤップも強いしやってみなわかりませんね」と、この日は風邪のため会見を欠席した池水の代わりに対戦相手がマーク・ジョン・ヤップ(六島)になったことを報告すると中澤に関しては「調子はいいですよ。メキシカン(との試合)ですが、自分のボクシングをしてくれたら大丈夫やと思います」と二ヶ月後の試合に太鼓判を押した。

　「楽しみより緊張感の方が大きい感じです。とりあえずKOで勝ちたいです。絶対勝ちます。父には頑張れよ、としか言われていません。いま、63kgですが、父親には野菜とフルーツを食べろと言われています」とスーパースターの父、丈一郎氏とのやり取りを明かした。「父親には幼稚園の時にプロになると言っていました。父からプロになる許可(をもらったかは)覚えてないけど、幼稚園の時に頑張れやと言われたような気がします」と、日本ボクシング界待望の二世はマイペースを崩さず笑顔を見せた。

　寿以輝の担当を務めるタイガー・アリ(47=フィリピン)トレーナーは「寿以輝は真面目。でも4回戦のパワーじゃないよ。絶対にKOで終わらせる。2年くらいで世界に行けたら良いね。右ストレートと左ボディをみといてください!」と、寿以輝の門出を後押しした。