辰吉次男 4/16デビュー

　山中慎介(32=帝拳)対ディエゴ・リカルド・サンティリャン(27=亜)のWBC世界バンタム級タイトルマッチ(4月16日、大阪ボディメーカーコロシアム)のアンダーカードには、近い将来の日本ボクシング界を背負って立つと期待されるホープ3人の試合が組まれている。そのなかには元WBC世界バンタム級王者、辰吉丈一郎の二男、寿以輝(18=大阪帝拳)のデビュー戦も含まれている。

　山中のV8戦の露払いをするのは、「浪速のショー」こと東洋太平洋スーパーバンタム級11位の中澤奨(なかざわ・しょう=大阪帝拳)と、高校時代に国体優勝の実績を持つ正木脩也(まさき・ゆうや=帝拳)、そして辰吉寿以輝(たつよし・じゅいき)の3人だ。5戦全勝(4KO)の中澤はメキシコ人との8回戦が予定されており、61戦53勝8敗のアマ戦績を残している正木はライト級6回戦のプロデビュー戦が組まれることになっている。

　アマ経験のない寿以輝は昨年11月にプロライセンスを取得。スーパーバンタム級4回戦でデビューすることになる。すでに相手は3戦1勝2敗の岩谷忠男(神拳阪神)が決定している。寿以輝は昨秋、プロテスト受検を前に東京の帝拳ジムでトレーニングをしており、その際に山中とも会っている。「何を話したのか覚えていない」と山中はいうものの、「辰吉さんとは少しスタイルが違うけれど、(寿以輝も)いい選手なのでデビュー戦が楽しみ」と注目している。