元M王者、佐々木が再起

　元日本ミドル級王者の佐々木左之介(27=ワタナベ)が、1年10ヶ月ぶりに再起することが分かった。佐々木は4月5日に大阪・住吉区民センターで開催される610ヤングフェスティバル4のメインで、豪腕を誇る日本ミドル級6位の前原太尊・康輝(22=六島)に挑む。

　佐々木は12年10月に当時の日本王者、湯場忠志(都城レオスポーツ)を4回KOで降し王座を奪取。しかし、翌年の初防衛戦で胡朋宏(横浜光)に王座を明け渡すと、復帰戦でも日本ランカーの下川原雄大(角海老)に破れ2連敗。13年の最強後楽園で戦線復活を目指したが、試合前に眼疾を患い長期休養を余儀なくされた。その後、再起の目処がついた矢先に今度は交通事故にあい左足を骨折。不運が続き一時は引退も囁かれていた。

　佐々木が挑む前原は、13年度の全日本新人王でMVPにも輝いたミドル級のホープ。4回戦時代に佐々木の同門の金澤圭介に敗れているが、黒星はこの一敗のみ。新人王戦3試合は全て序盤でKO勝ちし、怪腕ぶりを発揮した。今年前半の試合で元日本王者を退け、年内の日本タイトル挑戦に向け弾みをつけたいところだ。