3階級制覇へ 井岡始動

　王座返り咲きと3階級制覇を目指す井岡一翔(25=井岡)が10日、所属のジムで新春最初の公開練習をおこなった。この日は中日ドラゴンズの大島洋平(29=外野手)と松井佑介(27=外野手)と一緒に汗を流した。

　プロ野球選手は現在、2月のキャンプに向けて自主トレを行う期間。松井外野手は東農大で井岡の1年先輩ということもあり合同練習となった。学生時代に面識はなかった二人だが、共通の知人を介して、松井外野手が井岡の練習に参加したいという意向を伝え、井岡側が快諾した。

　練習後に会見を開いた井岡は「リングの上でも言いましたけど、大晦日の試合のゴングが鳴った瞬間、2015年に向けてのスタートを切ったので、KOで終われて良かったと思います。正月はスケジュールの都合もありましたけど5日から始動しています。こんなに早いタイミングでの始動は4年前の王者になった時以来ですかね」と今年にかける思いを語り「今日こうやって先輩と練習させてもらって、良い感じでスタートが切れているので今年は王座に返り咲いて、お互いに刺激しあえるようにしたいです」と大学時代の先輩との合同練習を楽しんだようだ。

　練習に参加した松井外野手は「競技は違いますが、同じアスリートとして切磋琢磨していきたい」と語り「今年はもっと試合に使ってもらえるように頑張ります」と自身の目標を立てた。

　大島外野手は「ボクシングと野球で共通の動きもあったし、アスリートとしてやっぱり下半身を強化しているんだなと思いました」と大粒の汗を拭い「一翔選手は3階級制覇を目標としていると聞いたので、僕もタイトルは全部狙っていきます」と今シーズンへの意欲をみせた。

　練習を見守った井岡一法会長は「やっぱりプロのアスリートは違うな、あの下半身はすごい、飲み込みも早い」と感心しきりで「こうやって違うスポーツのアスリートが来てくれると良い刺激になるな。今年は3階級制覇を何が何でもする」と新年の抱負を語った。