河野 計量日を勘違い

　WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ(31日、東京・大田区総合体育館)を3日後に控えた28日、これが返り咲き後の初防衛戦となる河野公平(34=ワタナベ)と、挑戦者で同級5位のノルベルト・ヒメネス(23=ドミニカ共和国)が揃って都内のホテルで予備検診に臨んだ。

　「減量はうまくいったし、コンディションはばっちり。(世界戦の行事も)6回目の世界戦なので、やっと慣れた」と話すとおり、河野にはリラックスした雰囲気が漂っていた。予備検診では身長、リーチとも挑戦者が上回っていたが、「(事前の情報では)身長が170�pとなっていたので、実際はさらに2�pぐらい大きいのかと思っていた」と、想定していたよりも差がないことに安堵した様子でもあった。それでも「足が細いのでバネがありそう」と、俊敏な動きを警戒していた。意気込みを尋ねられると「あしたの計量を済ませて試合に臨みたい」と話したあと、計量が明後日であることを指摘されると「えっ?　明後日でした」と照れ笑いを浮かべた。すでに気持ちは試合に向いていることの表れといえそうだ。

　一方、サングラスにキャップを被って表れたヒメネスは、体格で勝っていることを知ると「彼には残念だが、私には1ポイント、プラスになる」と喜んだ。溢れる自信を隠そうとはせず「私がすべての点で優れていると思う。結果は神様が決めることだが、仮に判定までいっても私が大差をつけて勝つだろう」と、野太い声で話した。

■予備検診結果
王者 河野公平(ワタナベ)
身長:166.2�p
頸周:37.2�p
胸囲:87.4�p
リーチ :170.4�p
血圧:131/74
脈拍:58/分
体温:36.3℃

■予備検診結果 挑戦者ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)
身長:168.3�p
頸周:36.9�p
胸囲:85.0�p
リーチ :173.0�p
血圧:116/71
脈拍:73/分
体温:37.2℃