井岡、濃い内容で勝つ

　大晦日、大阪市内のボディメーカーコロシアムで元WBA世界フライ級暫定王者のジャン・ピエロ・ペレス(33=ベネズエラ)と世界前哨戦10回戦を行う2階級王者 井岡一翔(25=井岡)が24日、報道陣を集め練習を公開した。2015年に向けてボクシング人生の第2章をスタートさせている井岡は「濃い内容で勝つ」と4度目の大晦日決戦に意気込みを語った。

　練習前に会見を開いた井岡は「今年は色々なことを経験できた年でした。実際ベルトのない年越しは寂しいですけど、9月の試合が終わって、原点に戻れたというか、ボクシングはスピードが大事だということを改めて思いました。今回の試合に出せるようにしたい。試合が楽しみです」と2014年を振り返ると「2015年に王座返り咲き、3階級制覇をするためにも良いスタートを切るために頑張ります」と目を輝かせた。

　会見に同席した井岡一法会長は「今回の試合は遠い距離からのコンビネーションを見てほしいな、仕上がりは万全」と大晦日の一戦に太鼓判を押すと「今年は5月に負けて3年半ぶりにタイトルを持ってないけど、一翔も俺も色々考えて成長出来てる」と2015年の成長に期待を寄せた。

　試合を6日後に控えているため、この日は、日本スーパーフライ級王者の石田匠(23)を相手に3Rのスパー、その後6Rのバック打ちと軽めの調整で切り上げた。
　大晦日は注目の世界戦が目白押しだが、ノンタイトル戦のリングに上がる井岡は存在感をアピールするのか。井岡一翔のボクシング人生第2章を占う意味でも大事な一戦。