プロフェッショナルな会見

　終始和やかな雰囲気で行われた調印式と記者会見に同席し、8日の世界戦でレフェリーを務めるラッセル・モラ氏は「非常にプロフェッショナルな会見だった」と笑顔で本サイトのインタビューに答え、「世界戦ではセーフティーでクリーンなファイトになることを願っている」と話した。
　終始笑顔で調印式を終えた王者名城に対し、少し緊張感を見せた挑戦者ウーゴ。代表質問では、両者揃って減量も順調に進みコンディションが良いことを強調。予備検診で目を合わせなかったことを聞かれた王者は「別に気にしてなかった」と答え、ウーゴは「前回の試合で十分見た」と答え笑いをとった。

□お互いの印象は?
王者「とても強い挑戦者」
挑戦者「NASHIROはプレッシャーが強いタフな王者」

□勝負のポイントは?
王者「試合の展開と流れによって勝負どころを見極める」
挑戦者「前回と同様にハードファイトになる。良い試合をしたい。前回とは違った試合展開になるかもしれない」

□KOでの決着か?
王者「8日はKOのチャンスがあれば狙っていく。出来れば、わかりやすくKOで決着をつけたい」
挑戦者「「1ラウンドのゴングが鳴ったら、KOか判定かは気にせずに勝ちに行く」

□長谷川選手からエールが贈られたと聞いたが…
王者「(長谷川選手には)スパーリングも何度もさせてもらった。先日もすばらしい試合を見せてもらった。(自身も)良い試合をしたい」

□前WBC王者長谷川穂積(真正)にモンティエル選手が勝利したことによってモンティベーションが更にアップしたか?
挑戦者「刺激にはなっているが、王者名城選手は強いので、(WBC・WBO統一王者モンティエル)同様に頑張って勝てるようにしたい」


□(4月30日の試合にあわせて来日したモンティエル選手に同行したことによって)日本に長く滞在しているが、どう影響しているのか?
挑戦者「日本の気候にも慣れたし、試合の直前に来日するよりもベターだと思う」

　記者会見後、名城陣営は王者をモチーフにしたフィギュアを挑戦者ウーゴに贈り、ウーゴ陣営からは王者へメキシコの麦藁帽子のミニチュアが贈られ、お互い笑顔でこれに応えた。
　昨年9月に対戦し、ドローという結果を受けてのダイレクトリターンマッチ。お互い手の内を知る両雄の"日本人VSメキシコ人の世界戦・大阪の陣"、結果はいかに!?