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WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦は11日(日本時間12日)、米国カリフォルニア州テメキュラで行われ、2位のオスカル・エスカンドン(30=コロンビア)が4位のタイソン・ケーブ(33=カナダ)に2対1の12回判定勝ちを収め、新暫定王者となった。
パンチ力に自信を持つエスカンドンが前進し、サウスポーのケーブが右ジャブと足をつかいながら捌くという展開になった。前半はケーブの右と動きが冴え、着々と加点しているかのように見えたが、ふたりのジャッジの見解は異なっていたようだ。ケーブはパンチは軽いものの手数でエスカンドンを大きく勝り、終盤も大きなトラブルに陥ることなく最後まで戦い切った。観衆の多くはケーブの手が挙がるものとみていたが、採点は117対111、115対113で二者がエスカンドンを支持。115対113でケーブを推したジャッジはひとりだけだった。新暫定王者エスカンドンは25戦24勝(16KO)1敗。この敗北は昨年8月、ネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)との暫定王座決定戦で惜敗したもので、今回はそのセルメニョが王座を剥奪されたためにチャンスが回ってきたという経緯がある。同情の声が寄せられたケーブは27戦24勝(8KO)3敗。
この日は元世界王者4人がリングに上がった。元WBA世界スーパーウェルター級王者オースチン・トラウト(米)は、ルイス・グラヘダ(メキシコ)に7回終了TKO勝ちを収めた。3年半ぶりのKO勝ちを飾ったサウスポーのトラウトは30戦28勝(15KO)2敗。グラヘダは24戦18勝(14KO)4敗2分。また、下田昭文(帝拳)からWBA世界スーパーバンタム級王座を奪った元王者リコ・ラモス(米)も登場、ファン・ルイス(米)に80対72の三者一致の8回判定勝ちを収めている。5月にヘスス・クェジャル(亜)の持つWBA世界フェザー級暫定王座に挑んで判定負けを喫したラモスは再起を果たし、戦績を28戦24勝(12KO)4敗に伸ばした。ルイスは直近の12戦で11度目の敗北となったルイスは40戦24勝(7KO)16敗。
さらに元世界ライトヘビー級王者のアントニオ・ターバー(米)も出場。ターバーは、最近はウラジミール・クリチコ(ウクライナ)のトレーナーとして知られるジョナサン・バンクス(米)に7回TKO勝ちを収めた。11月に46歳になったサウスポーのターバーは38戦31勝(22KO)6敗1無効試合。7回にダウンを喫し、再開後に連打を浴びてストップされたバンクスは33戦29勝(19KO)3敗1分。元WBC世界スーパーウェルター級王者セルジオ・モーラ(米)はダション・ジョンソン(米)と対戦、8回判定勝ちを収めた。80対72(二者)、79対73のスコアでジャッジ三者から支持を取りつけたモーラは32戦27勝(9KO)3敗2分、ジョンソンは36戦15勝(5KO)18敗3分。