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[ニュース]2014.12.13

田口、初の12ラウンド

 大晦日、東京・大田区総合体育館で開催されるトリプル世界戦で、WBA世界ライトフライ級王者アルベルト・ロセル(ペルー)に挑戦するWBA世界同級9位の田口良一(28=ワタナベ)が12日、都内の所属ジムで初の12ラウンドスーパーリングを行った。
人生を変えたい!
 世界戦決定から日本フライ級王者の村中優(フラッシュ赤羽)をはじめ、30日に世界戦を予定している大橋ジムの八重樫東、井上尚弥といったトップ選手を相手にこれまで130ラウンドのスパーをこなしてきた田口。世界初挑戦だけに不安はあると口にしたが、それでもプロ8年目で掴んだチャンスに「自分の力を出せれば勝てるはず。一発でものにしたい。世界チャンピオンになって人生を変えます」とスパー前に意気込んだ。
村中との4Rスパー
 田口の最長ラウンド数は、12年3月の日本同級王座挑戦と、昨年4月の同王座決定戦、そして同年8月、初防衛戦で井上尚哉を迎えての10ラウンド。試合前に未知の12ラウンドを経験すべく、村中を含む3選手と4ラウンド交代でスパーリングを決行。疲れが溜まっていた時期だけに後半のキレは今ひとつだったが、まずは12ラウンドを動き続けたことで壁をひとつクリアした。試合では序盤からのペース配分が重要なカギとなりそうだ。
想像以上にハードだった
 パートナーの一人を務めた村中は「老獪なロセルを真似してやったつもりです。実際に向き合ってみなければ分かりませんが、ロセルを映像で見た限りは田口選手の勝利は間違いないと思う。12ラウンドの長丁場ですが、田口選手はハートも強いので大丈夫でしょう」とエールを送った。
夢まであと一歩!
 想像以上の疲労にスパー後の表情は硬い田口だったが、「どんな感じなのか試すことはできたし、自信にもなりました。これからもっと追い込んで仕上げて行きます」と気を引き締めなおした。

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