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[ニュース]2010.5.2

佐藤洋太、初タイトル!

 1日、後楽園ホールで行われた日本スーパーフライ級暫定王座決定戦は、日本同級1位の佐藤洋太(協栄)が世界ランカーの翁長吾央(大橋)を7R0分32秒、ヒッティングによる負傷ストップのTKOで破り、暫定王者に輝いた。佐藤はプロ21戦目で初のタイトル獲得となった。
 佐藤は、昨年の最強後楽園を勝ち抜き正規王者・中広大悟(広島三栄)への挑戦権を得たが、中広が昨年の防衛戦で右手親指を負傷。これにより佐藤を挑戦者に迎えることが出来ず、今回の暫定王座が設けられることとなった。
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 その瞬間、マットにうつ俯せた佐藤は、初タイトル獲得の喜びをリング上で爆発させた。「尊敬する翁長選手に勝てて嬉しい。次は正規王者の中広さん!良い試合がしたい。沢山の応援ありがとうございました」と、地元岩手から駆けつけた総勢250人の大応援団に感謝を述べた。
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 日本王者のベルトを巻いた佐藤は、愛息の洋人くん(ひろと=3歳)と桜人くん(さくと=1歳)をリングで抱き上げ「この子たちの為にも頑張りたい」と語り、腰の証を守ると誓った。
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 控え室に戻った佐藤は、少しはにかみながら取材に応じた。まず試合を振り返り「堅かった。テンパっていたのかな。翁長選手のカウンターに注意し過ぎて雑になった。翁長選手は予想より前に出てきてやり辛かった。翁長選手が中盤から失速するとは思っていたが、3Rで落ちたので早いと感じた」とコメント。さらに「開き直って、立てていた作戦を全部捨てた。アグレッシブに行くしかないと思った。頭を切り替えたのが良かった。前半を取られたが、4R以降は取り返せたと思う。右ストレートのタイミングも掴め、上手く当たりだした」と勝因を語った。
 暫定王座獲得については「本当に嬉しい。僕は時給1000円のガソリンスタンドのバイトをしているが、これで苦労をさせてきた妻(浩子さん)の周囲への顔も少しは立つかな」と家族への感謝を言葉にした。
 最後に中広との王座統一戦について佐藤は「強い!(中広選手は)赤穂戦を見たが本当に強い!強引には行けないので倒すのは難しいだろう。技術戦になると思うが、それでも相手の嫌なところを突いて行きます」と難戦を予想。だが、その眼には愛する家族のため、新たな挑戦への決意が表れていた。

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