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WBC世界ミドル級王者ミゲール・コット(34=プエルトリコ)と、前WBA、WBC世界スーパーウェルター級王者サウル・アルバレス(24=メキシコ)の対戦交渉が始まっている。両者の対決は来年5月2日に計画されており、HBOテレビによるペイ・パー・ビュー(PPV=有料視聴)放送が確定的だ。
サウル•アルバレス
コットと友好的なプロモート関係にあるトップランク社と、アルバレスと契約を交わしているゴールデンボーイ・プロモーションズが対戦交渉を進めているが、いくつか問題点が挙がっているようだ。そのひとつが開催日だという。コット対アルバレスは5月2日に計画されているが、この日はフロイド・メイウェザー(米)も試合を予定しており、こちらはショータイムでペイ・パー・ビュー(PPV)放送が確定的だ。バッティングを避けるためにも日程調整が必要とされている。開催場所に関しても妥協点を探る必要が出てきそうだ。
コットはプエルトリカンが多い米国東海岸で大きな集客力を持ち、一方のアルバレスはメキシコ系移民の多い西海岸を中心に人気を集めている。中間をとってラスベガスが最適なのだが、ここではメイウェザーが試合を予定しており、悩ましいところといえる。ギャラの問題もある。両者の実績や格からみて同額が妥当といえるが、コットがメイウェザー戦で150万件のPPV契約件数だったのに対し、同じメイウェザー相手の試合でアルバレスは220万件だった実績を持っており、アルバレス陣営がプラスαを求めてくる可能性が高い。体重設定も含め、詰めなければならない問題は山積といえる。