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[海外ニュース]2014.11.1

宙に浮いたリゴのV8戦

 WBA、WBO世界スーパーバンタム級王者ギジェルモ・リゴンドー(34=キューバ/米)の8度目の防衛戦が宙に浮いたままとなっている。WBOは暫定王座決定戦を行い、その勝者との対戦を義務づける方針を打ち出した。
ギジェルモ•リゴンドー
 リゴンドーは昨年4月にWBO王者だったノニト・ドネア(比/米)に判定勝ちを収めて2団体王者となったが、自分から試合をつくりにいかない消極的な戦闘スタイルがファンやテレビ局から敬遠される傾向にある。昨秋には元世界王者ジョセフ・アグベコ(ガーナ/米)を相手に判定防衛を果たしたが、テレビの視聴件数は過去最低の数字を記録するなど不振だった。今年7月にはソッド・ゴーキャットジム(タイ)に初回KO勝ちを収めたが、実力に見合うだけの評価は得られなかった。これを最後にトップランク社やHBOテレビとの契約も切れた。こうしたなかWBOは1位のクリス・アバロス(米)との指名防衛戦を義務づけ、リゴンドー陣営に近い筋が試合の興行権を落札。しかし、最初から乗り気ではなかったアバロス側が対戦を拒んでIBF王座への挑戦に目標を絞ったため、リゴンドーのV8戦は完全に宙に浮いたかたちとなった。今回のWBOの暫定王座設置という措置は、この窮地を救済するためのものとみられる。現在、WBOのスーパーバンタム級1位はアバロスで、以下ジェネシス・セルバニア(比)、ジェシー・マグダレノ(米)、ゾルト・ベダック(ハンガリー)、ポール・バトラー(英)、岩佐亮佑(セレス)と続いている。誰が暫定王座決定戦に出場するかは定かではない。

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