KO戴冠狙うカバジェロ

　IBF世界バンタム級王座決定戦、1位のランディ・カバジェロ(24=米)対元王者スチュアート・ホール(34=英)の12回戦は25日(日本時間26日)、モナコのモンテカルロで行われる。バンタム級では22日にWBC王者の山中慎介(32=帝拳)がV7を達成。さらに11月1日(日本時間2日)には亀田和毅(23)対アドリアン・エルナンデス(28=メキシコ)のWBO内統一戦が行われることになっている。風雲急を告げるバンタム級トップ戦線。王者候補カバジェロは「自然にKOになるだろう」と自信をみせている。

　IBFのバンタム級王座は昨年12月にホールが獲得したが、今年6月のV2戦でポール・バトラー(英)に判定負けを喫して陥落。そのバトラーはスーパーフライ級に転向するため1ヵ月足らずで王座を返上。今回の決定戦はその流れを受けて行われるものだ。7対2のオッズで有利とみられているカバジェロは、ニカラグア人の血を引くホープで、4月の大場浩平(真正)戦を含め21戦全勝(13KO)の戦績を残している。そのカバジェロは大舞台を前に「一番大事な試合。ホールよりも私の方が強く賢い。やることをやればKOできるだろう」と話している。ホールは21戦16勝(7KO)3敗2分。大方の予想どおりカバジェロが勝てば、米国で山中との統一戦という夢が広がる。