河野の初防衛が決定

　3階級制覇王者で指名挑戦者の亀田興毅(27)との試合が興毅の移籍問題で困難となり、初防衛が決まらない状況にあったWBA世界スーパーフライ級王者、河野公平(33=ワタナベ※試合時は34歳)だが、WBAが興毅以外との防衛戦をようやく認可。大晦日に同門のWBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(34)、後輩の元日本ライトフライ級王者、田口良一(27)と並んでのトリプル世界戦で行われることが決まり、15日に都内で発表会見が開かれた。
当日はテレビ東京系列でゴールデンタイムに全国中継される。

　会見に臨んだ河野は、「モチベーションが上がらず大変だった。ベルトを剥奪される可能性もあったので試合が決まって嬉しい」とまずは安堵の言葉。続けて「2度目の初防衛戦(昨年5月のV1戦はリボリオ・ソリス=ベネズエラに判定負け)は必ず勝つ」と意気込み、東京・大田区総合体育館のリングも「初めて世界を獲った縁起の良い会場。試合が楽しみ」と笑顔を見せた。

　挑戦者はWBA同級5位のノルベルト・ヒメネス(23=ドミニカ共和国)。WBA中南米王座を保持し、戦績は31戦20勝(10KO)8敗3分。2011年以降は2引き分けを挟み20戦無敗とここ2〜3年で急激に成長した母国期待のホープだ。この挑戦者について河野は「パワーがあって、バランスの取れた選手。タイプはソリスに似ているかも知れないが、噛み合うとは思う」と評価した。それでも河野は「できれば早く終わらせ、良い形で内山さんにバトンを渡したい」と鬼門の初防衛戦突破を改めて誓った。

　最後に指名挑戦者の亀田興毅については「ずっと戦うつもりでイメージしていたが、今はもうやりたいという気持ちはない」と明かした。