高山和徳が移籍&復帰

　11年7月の日本フェザー級王座挑戦を最後に、リングから遠ざかっていた元日本フェザー級1位の高山和徳(32)が、船橋ドラゴンジムから野口ジムに移籍し、11月14日(金)に後楽園ホールで開催される「Mega Fight 52」で復帰することが分かった。

　高山は2001年11月にデビューし、今年で13年目を迎える戦績31戦19勝(4KO)8敗4分のベテラン。2010年2月に李冽理(横浜光)と日本フェザー級王座決定戦を争い、高山に判定勝ちし王座に就いた李は、2戦後にWBA世界スーパーバンタム級王座を奪取した。高山は再起戦にも失敗し連敗を喫したが、その後は2連勝し再び日本フェザー級タイトルに挑戦。が、当時の王者で現王者でもある「バズーカ」細野悟(大橋)と果敢に打ち合うも、細野の左アッパーで右目を痛め2回TKOで壮絶に散った。この試合で負傷した高山は長期休養に入り、一時は引退も囁かれていた。しかし、高山は復帰に向けて準備を進め、フィリピン・セブ島での約1ヶ月間のトレーニングに加え、今年9月に野口ジムへと移籍。新たな環境で再び頂点を目指すことを決めた。

　復帰にあたって高山は、スポーツ支援に取り組む株式会社全力少年(東京・浅草)とスポンサー契約を結び、同社のHP上で「復帰前よりも確実に強く、上手くなっています。生まれ変わった高山に期待してください」と意気込んでいる。復帰戦の相手は、日本フェザー級4位の上野則之(RK蒲田)。3年4ヶ月ぶりの試合としては厳しい相手となるが、新生・高山にも期待したい。