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WBC世界フェザー級タイトルマッチ、王者ジョニー・ゴンサレス(33=メキシコ)対元世界5階級制覇王者ホルヘ・アルセ(35=メキシコ)の12回戦は4日(日本時間5日)、メキシコのシナロア州ロスモチスで行われた。11対4で有利とみられたゴンサレスが2度目の防衛に成功したのか、それともアルセが史上3人目の6階級制覇を果たしたのか。
ジョニゴンが引導を渡した
○ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)
11回2分43秒TKO
×ホルヘ・アルセ(メキシコ)
11回2分43秒TKO
×ホルヘ・アルセ(メキシコ)
粘ったアルセだが引退へ
ゴンサレスが47KO、アルセが49のKO勝ちを記録しているとあって、両者は慎重な立ち上がりをみせた。そんななか2回にはアルセが左目上をカット、早々と出血と言うハンディキャップを負うことになった。これに乗じ3回終盤にはゴンサレスが十八番の左フックをヒット、試合の流れを決定づけるダウンを奪った。アルセも5回に反撃して王者を追い込むシーンをつくったが、形勢を逆転することはできなかった。それどころかこの回にもダウンを奪われ、苦しい状況に拍車がかかってしまった。その後も体格、一発のパワー、スピードで勝るゴンサレスがアルセを攻め立てるシーンが目立ち、試合はワンサイドの様相を呈していった。9回、ゴンサレスは再び左フックをヒットしてダメ押しともとれるダウンを追加。それでも6階級制覇を狙うアルセは勝負を捨てずに食い下がっていった。
ライバル対決に幕が下りたのは11回終盤のこと。ゴンサレスがアルセをロープに追い立て右から左をフォローすると、ここまでとみたレフェリーが両者の間に割って入った。2度目の防衛に成功したゴンサレスは65戦57勝(48KO)8敗。試合後、引退を表明したアルセは73戦62勝(49KO)8敗2分1無効試合。
前座では22歳の倒し屋アドリアン・エストレージャ(メキシコ)が、元世界2階級制覇王者セレスティーノ・カバジェロ(パナマ)と拳を交えた。エストレージャは5回に2度、11回と12回に各1度、計4度のダウンを奪ってカバジェロに圧勝した。採点は115対109、117対107(二者)と大差がついていた。エストレージャは19戦全勝(17KO)。デビューから17連続KO勝ち後、今年7月にダンテ・ハルドン(メキシコ)に12回判定勝ちを収めている。敗れたカバジェロは42戦37勝(24KO)5敗。この4年間は7戦3勝(1KO)4敗と振るわない。