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WBA、WBO王者ギジェルモ・リゴンドー(33=キューバ/米)、WBAレギュラー王者スコット・クイッグ(25=英)、WBC王者レオ・サンタ・クルス(26=メキシコ/米)、そしてIBF王者カール・フランプトン(27=英)――役者が揃ったスーパーバンタム級で、王者同士の潰し合いが始まりそうな気配だ。
レオ•サンタ•クルス
実績に加え実力でもトップを行くのは2団体のベルトを持つリゴンドーだ。「条件さえ合えばどこででも誰とでも戦う」というサウスポーの元五輪連覇者だが、高度な技術とは裏腹に人気面で課題を抱えており、先のV7戦でトップランク社との契約が切れたばかりだ。相手にとってはハイリスクの割にリターンが少ないため、ビジネス上は敬遠される存在になっている。しかし、他団体の王者たちからは対戦希望が多く出されている。最も熱意のあるのはサンタ・クルスで「私はリゴンドーを怖れてなどいない。決まれば誰とでも戦う」とコメントしている。ただし、「フランプトンともクイッグとも戦う意思がある」とも話しており、要はマッチメークしだいということのようだ。サンタ・クルスとプロモート契約を結んでいるゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)は「リゴンドーとの統一戦を組む準備がある」と前向きな発言をしているだけに、期待したいところだ。フランプトンとクイッグは、実現すればこの数年で人気を呼んでいる英国人対決となる。ともに相手の地元に乗り込むことも辞さずと強気な発言を繰り返しており、遠からず実現する可能性は高そうだ。ただし、その前にフランプトンはIBF1位の強打者クリス・アバロス(米)との指名防衛戦をこなさなければならず、これがひとつの山になりそうだ。122ポンド(約55.3キロ)をリミットとするスーパーバンタム級のスターウォーズが勃発するか、要注目だ。