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[海外ニュース]2014.9.15

メイVSパッキャオの可能性

 ウェルター級とスーパーウェルター級のWBA、WBC王者フロイド・メイウェザー(37=米)は13日、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナでマルコス・マイダナ(31=亜)との再戦に判定勝ちを収め、プロデビューからの連勝を47(26KO)に伸ばした。試合後のリング上では近い将来、長年のライバルでもあるWBO世界ウェルター級王者マニー・パッキャオ(35=比)との対戦の可能性について興味深いコメントを残した。
フロイド・メイウェザー
 「パッキャオ? そうだね、彼が望むならやってもいい。やるとしたら来年の5月かな」――これまでに何度も同じような発言が両者から発せられたが、「またか」という諦めの声がある一方、「今回は可能性大」という期待の声もある。それは両者を取り巻く状況が以前とは明らかに異なってきているからだ。最も大きな変化は、ふたりが年齢を重ねるにつれてエキサイティングな戦いが減り、それに比例して課金システムのペイ・パー・ビュー(PPV)放送の契約件数が激減していることである。以前ならばふたりとも試合のたびに100万件超えは当たり前で、それだけで60億円超の視聴料が徴収できた。20億円、30億円を超える巨額の試合報酬はそれで十分に賄えていたのだ。ところが、昨年9月のメイウェザー対サウル・アルバレス(メキシコ)を除けば、メイウェザーもパッキャオも最近の数戦は100万件に乗せるところまではいっていない。昨年11月のパッキャオ対ブランドン・リオス(米)は中国特別行政区マカオでの試合ということもあったが、50万件にも届かなかった。今年5月のメイウェザー対マイダナ初戦も正式な数字が発表されなかったが、80万件前後といわれている。今年4月のパッキャオ対ティモシー・ブラッドリー(米)Uも70万件台だったと伝えられる。
  その裏には、09年にメイウェザーが再起後、8戦して全勝(1KO)、パッキャオは直近の8戦で6勝2敗、その勝利はすべてフルラウンドを戦ってのものであるというデータがある。KOが絶対とはいわないまでも、以前のような神通力がみられないのは事実だ。これに合わせて徐々に波が引き始めていると分析したとしても間違いではなかろう。
マニー・パッキャオ
 それ以上に憂慮すべきは次の波が押し寄せてきていないことだ。期待されたショーン・ポーター(米)はケル・ブルック(英)にあっさり王座を明け渡し、キース・サーマン(米)もケガでブランクをつくることになってしまった。アミール・カーン(英)も煮え切らない試合が続いている。ましてや40歳のファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)に多くを期待するのは酷というものであろう。プロモーターの問題はあるにしろ、だからメイウェザーはマイダナとの再戦に向かわざるを得なかったともいえる。同様のことはパッキャオにもいえる。11月22日、世界的には無名のクリス・アルジェリ(米)と拳を交えることになった裏にはバランスのとれた対戦相手が不足しているという事情が横たわっているのだ。
 こうしたなか、今年6月にはゴールデンボーイ・プロモーションズのリチャード・シェーファーCEOが退社。現在は業界に大きな影響力を持つアル・ヘイモン氏と近い関係にある。両者はトップランク(TR)社のボブ・アラム・プロモーターとは相容れない仲だが、いまは危機感を共有する間柄でもある。メイウェザー、パッキャオというふたりのカリスマの神通力が目減りしてきた現在、ビジネスとしてライバルと手を組むことが最良の道だということも熟知しているはずだ。同様の危機感は、メイウェザーと「30ヵ月で6試合、2億ドル(約216億円)を最低保障」という驚愕の大型契約を結んだショータイム、そしてTR社、パッキャオと契約を結んでいるHBOテレビも前述のとおり抱いていることだろう。
 「両雄ともピークは過ぎた」という声があるが、だからこそ機が熟したともいえる。ふたりにとっても、周囲にとっても究極のライバルとの対決が絶対的に必要になっているのだ。アラム・プロモーターが「来年、メイウェザーとパッキャオは2度戦うことになるだろう」と話しており、今度はメイウェザー自身がリング上で「5月、パッキャオ」という言葉を具体的に口にした。水面下で虚々実々の駆け引きと交渉が進められているとみるのはうがち過ぎだろうか。最大のネックになりそうなテレビ放送に関しては、12年前のレノックス・ルイス(英)対マイク・タイソン(米)戦のようにショータイムとHBOが同時放送するというウルトラCもある。メイウェザー対パッキャオが実現するとなればPPVの契約件数は150万件超が見込め、売り上げは100億円超が確実視される。メイウェザーに40億円、パッキャオにも30億円の報酬が最低保障されるものと思われる。それだけの大イベントだけに、今度こそ――と期待したくなるのも無理はないというものだ。
 ただし、メイウェザーが「彼は目の前の試合に集中すべきだよ」と助言したように、まずはパッキャオが11月22日のアルジェリ戦で勝利を収めることがメガファイト実現のための大前提となっている。アルジェリ戦でパッキャオが9試合ぶりのKO勝ちを収めれば、一気にメイウェザーとの対決ムードが高まるのではないだろうか。ちなみにパッキャオ対アルジェリは11対1でパッキャオ有利、その先のメイウェザー対パッキャオは4対1でメイウェザー有利という参考オッズが出ている。

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