河野、昨夜のW世界戦に刺激

　WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(33=ワタナベ)が昨夜のダブル世界戦をテレビ観戦し、「刺激を受けた。自分の試合も早く決まってほしい」と心境を語った。

　WBC世界ライトフライ級王者、井上尚弥(21=大橋)の初防衛戦について「出入りも上手く、序盤からボディで効かせていた。とても21歳には見えない落ち着きようで、フライ級に上げても楽しみ」と絶賛。メインのWBC世界フライ級タイトルマッチについては、王者の八重樫東(31=大橋)の奮闘に感銘を受けたとし、それを上回ったローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の底知れぬ力には「世の中にあんな強い選手がいるのか」と脱帽。それでも「ロマゴンが階級を上げ、僕が数回防衛できていたなら戦ってみたい」とファイターの血もたぎらせていた。
　注目の次戦だが、WBAは5日、HPで2位にランクされる元世界3階級制覇王者、亀田興毅(27)の興行権入札を17日にパナマのWBA本部で行うと報じている。このことに河野は「入札のことはよく分からないが、モチベーションの上がり下がりが激しいので早く試合が決まってほしい」と苦しい心境を明かしたが、「どんな相手に決まろうと僕はジムを信じてしっかりと練習し、試合をするだけ」と気持ちは前を向いていた。