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[動画・会見]2014.9.3

村田、KOは意識している

 明後日5日に代々木第2体育館でプロ5戦目を迎えるWBC世界ミドル級12位の村田諒太(28=三迫※試合当日に帝拳に移籍)が、対戦相手のメキシコ国内王者 アドリアン・ルナ(24=メキシコ)、そして同イベントで3度目の防衛戦に臨むWBC世界フライ級王者の八重樫東(31=大橋)、挑戦者で世界3階級制覇を目論む同級1位ローマン・ゴンザレス(ニカラグア)、そして初防衛戦に臨むWBC世界ライトフライ級王者の井上尚弥(21=大橋)と挑戦者の同級15位サマートレック・ゴーキャットジム(タイ)と3日、都内のホテルで会見を行った。
リラックスした様子の村田
 ロンドン五輪ミドル級金メダルを獲得後、昨年8月にプロデビューした村田は、ここまで4戦全勝4KOとパーフェクトを記録。今回も「(KOを)もちろん意識しているし、重量級ならではの面白い試合を見せたい」と意気込んだ。
会見後は八重樫、井上と談笑
 一時、アメリカ合宿で調子を崩した村田だが「年を重ねキャリアを積んできたおかげで今のコンディションは良い。最後の最後までハードなトレーニングを積んできたことが大きな自信になっている」と語り、試合が楽しみと笑顔を見せた。
 来年にも世界戦が期待されることには「プロボクサーとして成長しているが、世界との距離については分からない。今度の試合内容で周囲が評価すること」と言葉を留めた。
対戦相手のルナ
 対するルナは、WBC女子世界スーパーフライ級王座を計13度防衛し、現在は名誉王者のアナ・マリア・トーレスがマネージャーとして同席し、会見に臨んだ。まず「チャンスを頂いたことに感謝しています。タフな練習をしてきたので勝利をメキシコに持って帰りたい」と挨拶すると、村田について「試合数、そして12ラウンドをフルに戦ったこともあるので、経験では私が勝っていると思う。彼がどのようなスタイルでも対応できるキャリアもある。日本で人気のある村田と戦えることは私のモチベーションになっている。彼から世界ランキングを奪いたい。怖くはない、試合が楽しみ」と自信の表情を見せた。
世界王座11連続防衛のトーレス
 マネージャーのトーレスは「ルナの状態はとても良い。これがメキシコ以外での初の試合となるが、十分な時間をかけてタフな練習をしてきた。多くのメキシコ人ボクサーと同じく、彼は好戦的な選手でテクニックもあるが、なによりハングリーさが一番の武器」とルナを評価した。
5連続KO勝利に期待
 メキシコ王座とWBC傘下のカリブボクシング連盟(CABOFE)ミドル級王座を保持するルナの戦績は20戦17勝(11KO)2敗1分。村田と同じくアマチュア出身で、キャリアでは村田を上回る。また早いラウンドでのKOも多く、WBCでは圏外ながら21位にランク。さらに現在6連勝と勢いにのる若き実力者で、村田にとってはプロ5戦の中で最強の相手と言えるだろう。しかし、この強敵相手に村田が結果を出せば、世界へと大きく前進するはずだ。

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