6戦目で元王者に挑戦

　2度の五輪出場の実績を持つアルツール・ベテルビエフ(29=露/カナダ)が9月27日、カナダのモントリオールで前IBF世界ライトヘビー級王者タボリス・クラウド(32=米)と対戦することになった。試合はNABA北米ライトヘビー級王座決定戦として行われる。プロ転向後5戦全KO勝ちのベテルビエフにとっては大きな冒険になる。

　ベテルビエフは08年北京五輪、12年ロンドン五輪出場のほか07年の世界選手権ではライトヘビー級で銀、09年の同選手権では金メダルを獲得するなど輝かしい実績を持っている。プロ転向は昨年6月で、ここまで5戦すべてでKO勝ちを収めている。迎え撃つクラウドは09年8月にIBF王座を獲得ししたが、昨年3月の5度目の防衛戦で48歳1ヵ月のバーナード・ホプキンス(米)に判定負け、王座を失った。半年後にはアドニス・スティーブンソン(ハイチ/カナダ)の持つWBC王座に挑んだが、7回終了TKO負けを喫している。ベテルビエフ戦は1年ぶりの再起戦となる。26戦24勝(19KO)2敗。元トップアマと元王者の対決に要注目だ。