「準備は完璧」とポーター

　「タフな試合になると思うが、勝つのは私だ」――16日(日本時間17日)、米国カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センター で指名挑戦者ケル・ブルック(28=英)を相手に2度目の防衛戦に臨むIBF世界ウェルター級王者ショーン・ポーター(26=米)が、試合を前に必勝を宣言した。

　試合を3日後に控えた13日、父親のケニー・ポーター・トレーナーとともにカーソンのファベラ・チャベス・ボクシングジムでメディアの取材に応じたIBF王者は、「無敗対決というのは気分がいいね。彼も優れた選手だからすごい試合になるだろう。完全な準備ができたのでハードな試合になっても問題ない」と勝利を確信している様子だ。試合展開に関しても「ときには打ち合い、ときにはボクシングをする。いまは私の時代さ」と自信をみせる。これに対し待望の初挑戦にこぎつけたブルックは「イギリス、スペイン、そしてラスベガスで15〜16週間、トレーニングを積んできた。すごく調子はいい」と、こちらも完調であることをうかがわせた。戦績はポーターが25戦24勝(15KO)1分、ブルックが32戦全勝(22KO)。オッズは11対5で王者有利と出ている。ブルックの勝利には2.1倍、引き分けには28倍の配当がついている。 　この日はアンダーカードも充実しており、サキオ・ビカ(カメルーン/豪)対アンソニー・ディレル(米)のWBC世界スーパーミドル級タイトルマッチ、オマール・フィゲロア(米)対ダニエル・エストラーダ(メキシコ)のWBC世界ライト級タイトルマッチが組まれている。さらにデビューから31連続KO中のデオンタイ・ワイルダー(米)、3階級制覇を目指しているホルヘ・リナレス(帝拳)も出場することになっている。