モラレスの引退が確定

　モラレスは12年3月のダニー・ガルシア(米)戦を前にウェート・オーバーでWBC世界スーパーライト級王座を剥奪され、試合でも判定負け。10月の再戦では4回KO負けを喫した。その後はブランクが続いていたが、今年3月には引退試合を予定していた。しかし、拳を痛めたためキャンセル。治療を待って再度の引退試合を計画していたが、ここにきて実戦は諦めグローブを壁に吊るす決意を固めたと伝えられる。モラレスはアマチュアを経て93年3月にプロデビュー。97年にダニエル・サラゴサ(メキシコ)からWBC世界スーパーバンタム級王座を奪ったのをはじめ、2000年にフェザー級、04年にスーパーフェザー級王座もコレクションに加えた。05年にはマニー・パッキャオ(比)にも12回判定勝ちを収めている。その後は4連敗を喫して引退。10年に戦線復帰し、11年には35歳でWBC世界スーパーライト級王座を獲得し4階級制覇を成し遂げた。「エル・テリブレ(恐怖の男)」の異名どおりの強打者で、試合は常にエキサイティングだった。25度の世界戦(19勝12KO6敗)を含めた戦績は61戦52勝(36KO)9敗。