ゴロフキン「試合が楽しみ」

　WBA世界ミドル級スーパー王者に昇格することが決定したゲンナディ・ゴロフキン(32=カザフスタン/独)と、元WBA、IBF同級王者ダニエル・ゲール(33=豪)のタイトルマッチは、既報のとおり7月26日に米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われる。その正式発表会見が4日に行われた。

　ゲール戦の認定を取りつけるためにスーパー王者への昇格を受け入れたかたちのゴロフキンは、これが11度目の防衛戦となる。いつものように会見では相手を挑発することもせず、淡々と試合決定の感想を口にした。「3度目となるMSGでの試合が決まって嬉しい。多くのファンにエキサイティングな戦いを見せたい。ゲールは数多くの世界戦を経験してきたビッグネームなので、私はこの挑戦を楽しみにしている」と話した。これに対しゲールは「無敵といわれるゴロフキンとの試合でHBOテレビに戻ることができて嬉しい。この試合の勝利で私はかつていた地位に戻ることができるはず。期待を寄せているオーストラリアの人々に、王座返り咲きの瞬間を披露したい」と、自信をのぞかせた。ウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)の17、ダリウス・ミハエルゾウスキー(ポーランド)の14に次ぐ史上単独3位の11連続KO防衛を狙うゴロフキンは29戦全勝(26KO)。アマチュア時代、01年に大阪で開催された東アジア大会ウェルター級決勝で15対3のポイント負けを喫しているゲールは、32戦30勝(16KO)2敗。13年の年月を経てプロの世界一を決めるリングで再び拳を交えることになったゴロフキンとゲール。返り討ちか、それとも雪辱か、注目のカードだ。