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クルーザー級とヘビー級の元世界王者デビッド・ヘイ(33=英)の戦線復帰が、いよいよ確定的なものとなってきた。31日、英国ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われたカール・フロッチ(36=英)対ジョージ・グローブス(26=英)のWBA、IBF世界スーパーミドル級タイトルマッチを観戦した際、ヘイ自身が復帰を示唆した。
ヘイは11年7月にウラジミール・クリチコ(ウクライナ)に敗れてWBA世界ヘビー級王座を失い、一時は引退。翌12年7月に再起しディレック・チゾラ(ジンバブウェ/英)に5回TKO勝ちを収めたが、再び実戦から遠ざかり引退状態が続いている。昨年、タイソン・フューリー(英)との試合が決まったものの肩の故障のためキャンセルして現在に至っている。フロッチ対グローブスの観戦の際、ヘイは「もしも賭けるのなら、私が9月か10月に試合をする方に賭けるよ」とメディアに話している。すでにトレーナーはヘイが復帰に向けたトレーニングをしていることを明かしており、元2階級制覇王者が秋にリングに戻ってくることは間違いなさそうだ。
ヘビー級は昨年12月にWBC王者ビタリ・クリチコ(ウクライナ)が事実上の引退を表明し、今年5月には新王者バーメイン・スティバーン(ハイチ/カナダ/米)が誕生。秋には31連続KO勝ちのデオンタイ・ワイルダー(米)との防衛戦も内定している。風雲急を告げるヘビー級トップ戦線に、もうひとりの主役が戻ってくる。