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[ニュース]2011.4.11
モズリーの半生C
いまのところ不利の予想が伝えられるシェーン・モズリーだが、この男が過去に数々の逆境を乗り越え、ときに大一番で番狂わせを起こしてきたことを忘れてはなるまい。3階級制覇者モズリーの地力、経験を侮ることは危険だ。
54戦46勝(39KO)6敗1分の39歳。“シュガー”シェーン・モズリーの栄光は、いつも屈辱を乗り越えた先に訪れてきた。
シェーン・モズリーの半生PART4
54戦46勝(39KO)6敗1分の39歳。“シュガー”シェーン・モズリーの栄光は、いつも屈辱を乗り越えた先に訪れてきた。
シェーン・モズリーの半生PART4
★PART4
少年時代からのライバル、オスカー・デラ・ホーヤに判定勝ちを収めて2階級制覇を成し遂げたモズリーは、その後、3連続KO防衛を果たして存在感を示す。その評価はデラ・ホーヤをも上回るほどだった。
ところが、02年につまずいてしまう。アマチュア時代にオリンピック行きを阻まれた宿敵バーノン・フォレストとの試合で、痛烈なダウンを喫したすえ判定で敗れてしまったのだ。再戦でも3対0の判定負けを喫し、再起戦では3回無効試合---02年から03年にかけモズリーは3試合続けて勝利から見放されてしまった。
そんな折り、再びデラ・ホーヤと対戦するチャンスが巡ってくる。
今度はWBA&WBC世界スーパーウェルター級王座への挑戦試合だった。賭け率は12対5でデラ・ホーヤ有利と出ていた。
前戦に続いて接戦になったが、再びモズリーに凱歌が挙がった。この勝利でモズリーは3階級制覇成し遂げると同時に、ボクサーとしての商品価値をも保つことができたのだった。
以後、8年間のモズリーの足跡を記しておこう。
※ロナルド・ライト(米)
●12回判定
WBA&WBC世界Sウェルター級王座失う
※ロナルド・ライト(米)
●12回判定
WBA&WBC&IBF世界Sウェルター級王座に挑戦
※デビッド・エスタラーダ(米)
○10回判定
※ホセ・ルイス・クルス(メキシコ)
○10回判定
※フェルナンド・バルガス(米)
○10回TKO
※フェルナンド・バルガス(米)
○6回TKO
※ルイス・コラーゾ(米)
○12回判定
WBC世界ウェルター級王座獲得
※ミゲール・コット(プエリトルコ)
●12回判定
WBA世界ウェルター級王座挑戦
※リカルド・マヨルガ(ニカラグア)
○12回KO
※アントニオ・マルガリート(メキシコ)
○9回TKO
※フロイド・メイウェザー(米)
●12回判定
※セルジオ・モーラ(米)
△12回引き分け
最近のパッキャオがそうであるように、モズリーの上記対戦相手もすべて世界王者か世界ランカーである。4つの敗北もすべて判定を落としたもので、その戦歴にKO負けはひとつもない。
モズリーのキャリアを振り返って気付くのは、彼がここ一番で底力を見せてきたという点だ。デラ・ホーヤとの2戦、マルガリートとの試合などは典型といえる。
6対1という屈辱的なオッズのなかで迎えるパッキャオとの決戦。しかし、不屈の39歳は自信満々だ。
「判定で勝つつもりはない。しっかりと倒して勝ってみせる」
終わり
※次回からイベントの規模などについて紹介していきます。
少年時代からのライバル、オスカー・デラ・ホーヤに判定勝ちを収めて2階級制覇を成し遂げたモズリーは、その後、3連続KO防衛を果たして存在感を示す。その評価はデラ・ホーヤをも上回るほどだった。
ところが、02年につまずいてしまう。アマチュア時代にオリンピック行きを阻まれた宿敵バーノン・フォレストとの試合で、痛烈なダウンを喫したすえ判定で敗れてしまったのだ。再戦でも3対0の判定負けを喫し、再起戦では3回無効試合---02年から03年にかけモズリーは3試合続けて勝利から見放されてしまった。
そんな折り、再びデラ・ホーヤと対戦するチャンスが巡ってくる。
今度はWBA&WBC世界スーパーウェルター級王座への挑戦試合だった。賭け率は12対5でデラ・ホーヤ有利と出ていた。
前戦に続いて接戦になったが、再びモズリーに凱歌が挙がった。この勝利でモズリーは3階級制覇成し遂げると同時に、ボクサーとしての商品価値をも保つことができたのだった。
以後、8年間のモズリーの足跡を記しておこう。
※ロナルド・ライト(米)
●12回判定
WBA&WBC世界Sウェルター級王座失う
※ロナルド・ライト(米)
●12回判定
WBA&WBC&IBF世界Sウェルター級王座に挑戦
※デビッド・エスタラーダ(米)
○10回判定
※ホセ・ルイス・クルス(メキシコ)
○10回判定
※フェルナンド・バルガス(米)
○10回TKO
※フェルナンド・バルガス(米)
○6回TKO
※ルイス・コラーゾ(米)
○12回判定
WBC世界ウェルター級王座獲得
※ミゲール・コット(プエリトルコ)
●12回判定
WBA世界ウェルター級王座挑戦
※リカルド・マヨルガ(ニカラグア)
○12回KO
※アントニオ・マルガリート(メキシコ)
○9回TKO
※フロイド・メイウェザー(米)
●12回判定
※セルジオ・モーラ(米)
△12回引き分け
最近のパッキャオがそうであるように、モズリーの上記対戦相手もすべて世界王者か世界ランカーである。4つの敗北もすべて判定を落としたもので、その戦歴にKO負けはひとつもない。
モズリーのキャリアを振り返って気付くのは、彼がここ一番で底力を見せてきたという点だ。デラ・ホーヤとの2戦、マルガリートとの試合などは典型といえる。
6対1という屈辱的なオッズのなかで迎えるパッキャオとの決戦。しかし、不屈の39歳は自信満々だ。
「判定で勝つつもりはない。しっかりと倒して勝ってみせる」
終わり
※次回からイベントの規模などについて紹介していきます。