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今週末16日にフィリピンのバコールシティで行われる予定だったIBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ、王者マクジョー・アローヨ(30=プエルトリコ)対ジェルウィン・アンカハス(24=比)は、試合3日前になって中止が正式決定した。
中止の理由はアローヨが左拳を痛めたためとされているが、この負傷を巡って問題は拡大。王者陣営が期限内に診断書を提出しなかったうえ、負傷の程度そのものにも懐疑的な見方がされているのだ。いずれにしてもアローヨ陣営は試合地のフィリピンに向かっておらず、ここに至りタイトルマッチは中止が決定した。この試合はIBFの指令によって興行権入札が行われ、アローヨ陣営の不参加を察知してアンカハス陣営が2万5000ドル(約270万円)という低額で落札。このうち敵地に赴く王者には85%に相当する2万2150ドル(約230万円)の報酬が約束されたが、アローヨ陣営は最初からフィリピンに行くつもりがないとも伝えられていた。こうした伏線があって中止になったわけだが、IBFがアローヨの王座を剥奪するのか、それとも負傷を正規の理由として日程の最調整を指示するのか今後の対応が注目される。