「KOを狙う」とブラウン

　5日(日本時間6日)、ロシアのグロズヌイでヘビー級のWBAレギュラー王者ルスラン・チャガエフ(37=ウズベキスタン/独)に挑むルーカス・ブラウン(36=豪)が、「十分な準備をしてきたのでチャンスがあれば倒すつもり」と意気込みを口にしている。

　身長196センチ、体重110キロ前後のブラウンは09年3月にプロデビューしてから23戦全勝(20KO)という極めて高いKO率を誇る。指名挑戦者のフレス・オケンド(プエルトリコ)が負傷のため戦線離脱しているため繰り上がりで指名挑戦の機会に恵まれた。敵地ともいうべき場所での挑戦だが、勝てばオーストラリアに初の世界ヘビー級王座をもたらすことになる。それだけにモチベーションは高い。「チャガエフを憎む理由はないが、勝つための準備をしてきた。12回を戦い抜く用意はあるが、チャンスがあればKOするつもりだ。勝つことしか考えていない」と意気込んでいる。サウスポーのチャガエフは37戦34勝(21KO)2敗1分。ブラウンの自信とは裏腹にオッズは11対5でチャガエフ有利と出ている。