宙に浮いたスーパーマン

　WBC世界ライトヘビー級王者アドニス・スティーブンソン(36=ハイチ/カナダ)の次戦が宙に浮いている。当初、スティーブンソンは9月27日にカナダで4度目の防衛戦を計画していたが、相手がみつからず白紙になった。

　「スーパーマン」のニックネームを持つサウスポーのスティーブンソンは25戦24勝(20KO)1敗の強打者で、昨年6月の戴冠後は3度の防衛を果たしている。今夏にはWBO王者セルゲイ・コバレフ(露/米)との統一戦が計画されたが、スティーブンソンがHBOテレビからショータイムに移籍したため実現しなかった。そのコバレフはテレビ局の枠を超えてWBA、IBF王者のバーナード・ホプキンス(米)と11月に統一戦を行うことになったのだから皮肉なものだ。結果としてビッグマッチから遠のくかたちとなったスティーブンソンは、現時点では11月か12月にもV4戦を希望している。元WBA王者ガブリエル・カンピージョ(スペイン)やウンベルト・サビーネ(キューバ/米)らの名前が対戦候補として挙がっているが。まだ具体化はしていない。スティーブンソンは9月22日に37歳になるだけに、無為に過ごす時間が惜しまれるところだ。