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今年現役を退いた元世界4階級制覇王者の田中恒成氏と元世界2階級制覇王者の京口紘人氏と、那須川天心(27=帝拳)の弟でキックボクサーの那須川龍人(19)が25日、都内のホテルで行われた那須川天心と井上拓真(29=大橋)によるWBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王座決定戦の会見にゲストとして記者席に着いていた。
田中氏は質疑応答の場で、天心と拓真に「怖さ」に関して、それぞれ別々の質問を投げかけた。

11月24日(休・月)に行われるWBC世界王座決定戦は、拓真にとっては再起戦となるため、「試合に関して悪い印象が残っていると思うが、怖さはないのか」と問いかけた。拓真は「怖さはない。失うものもないので、自由にできるので楽しみ」と答えた。昨年10月に堤聖也(角海老宝石)に敗れた後、「すぐに気持ちを入れ替えてトレーニングを再開した」という拓真にメンタル面の大きな成長があったことが伺えた。
ランキング1位の那須川天心の世界初挑戦とあって、注目を集める試合だが「踏み台になるつもりはない」と闘志を燃やした。

天心への質問も世界のトップ戦線で戦ってきた田中氏らしい質問だった。「ファンが本当に見たい試合だと思うが」と切り出すと、「相手が拓真選手だが、怖さがあるとすれば、どこにあるか」というもの。これに那須川は、「拓真選手との試合にワクワクはあるが、世間に対する怖さや恐怖はない。これまでも戦ってきたし、地道にやってきたので、芯をぶらさずやっていける」と答え、「負けることも怖くないと思えるから、負けない」と付け加えた。
囲み取材にも応じた天心は、「キャリアの中で、一番負けるかもしれないと思えるカードだと自覚してる。もちろん負けることは考えてないが、負けたからといって、(積み上げてきたもの)全てを持っていかれることはない」とキッパリ。「自分が勝った方が面白くなる」と、この試合の主役は自分だということをアピールした。

キックで活躍する那須川龍心選手は会見後、田中氏と京口氏との雑談の中で、「偉大な兄を持つ弟として、どう思っているのかを拓真選手に聞きたかった」と、会見の場で質問できなかったことを悔やんだ。
キック時代から常に国民的知名度と型破りな実行力でファンを魅了してきた兄の天心からは、「1日どこかでチケットを手売りしようと思う。ブース作って。直接売る。気持ちを感じてもらうのは大事。世界戦が決まったらやろうと思っていた」と仰天プランも飛び出した。
