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WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級世界王座決定戦に出場する同級1位の那須川天心(27=帝拳)と同級2位の井上拓真(29=大橋)が25日、都内のホテルで会見を開き、意気込みを語った。
Prime Video Boxing 14のメインイベントで行われるこの試合は、11月24日(休・月)にTOYOTA ARENA TOKYOで行われる。

那須川は「ボクシング転向から8戦目で、ここまで来られたことを嬉しく思う。デビュー前の会見で『世界チャンピオンになる』と話していたが、それを回収できる」と笑顔を見せた。プロデビュー戦の日に、井上拓真が世界戦に挑んでいたことを振り返り、「今こうして横並びでいられるのは、一つひとつ課題を持って取り組んできたから。胸を張って、自分を少し褒めたい」と自信をのぞかせた。
対戦相手の拓真については「僕より経験値が上で、僕の知らないボクシングを知っている」と敬意を示しつつ、「格闘技でやってきたことを全て使って、井上拓真という漢にぶつかっていきたい」と力を込めた。

世界戦に向けた準備については「デビュー戦から常に準備はしてきた。同じスタイルで戦ったことはないが、この試合のために、いろんな準備をしてきた。試合では幽霊を見せたい。楽しみにしていてほしい」と独特の表現で意気込みを語った。
勝負のポイントを問われると「拓真より勝っているところは、長所の中にも短所があるし、短所の中にも長所がある。それを知っているのが僕の強み」と分析。「拓真選手はボクシングそのもの。全てを警戒してボクシングを倒しに行く」と宣言した。
「普段の試合と同じ。ベルトが懸かっていることだけが違う」と冷静さを見せながら、「1ラウンドから行きます!」と力強く予告。帝拳ジムの仲間への信頼を口にしつつ「この試合が組まれたということは、俺が勝つということだと思う」と自信を強調した。
さらに「バンタム級は一番盛り上がっている階級。かき乱していきたい」と抱負を語り、「ベルトは4本あるので、まとめていきたい。この階級で終わるつもりもない」と先を見据えた。
「チャンピオンになって、人生が変わるわけではない。人生を彩る時が来ると思う。目標は遥か先。平坦な道は歩かない」と力強く語り、決戦への覚悟を示した。

拓真は「過去一番モチベーションが上がっていて、ワクワクしている。緊張感のある試合になると思う。必ず王座に返り咲く」と力強く語った。
那須川との対戦について「話が来たときは、すぐにやりたいと返事をした」と明かし、「那須川選手は急成長でここまで上り詰めてきた。王座決定戦の相手として申し分ない存在。技術勝負の展開になるだろう」と警戒をにじませた。
敗戦を経ての再起戦が世界戦となったことについては「決定戦ができるとは思っていなかったので、恩返ししたい」と感謝の思いを口に。「お互いスピードがあるが、僕はボクシングを長くやってきているので、総合力で勝ちに行きたい」と自信を示した。

試合展開については「予想しづらいが、技術戦になる」と分析し、「天心選手にしっかり勝つ。黒星をつけたい」と強い決意を語った。
また「(前回)負けてから、すぐに気持ちを切り替えた。天心選手とやりたかったので即決した」と明かし、「同じ階級なので、プロボクシングに転向した時から対戦の可能性は頭の片隅にあった」と運命の対戦を受け止めていた。

ボクシングの醍醐味を那須川がしっかりまとめた。「ベルトは強い奴に勝ってこそ価値がある。誰と戦って、どういう試合をして勝ったかに尽きる」と、この決戦の意義を伝えた。