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米国ニューヨークでプロ2戦目をTKO勝利で飾った堤麗斗(22=志成)が14日、凱旋帰国した。全くの無傷で、出発時と変わらぬ笑顔を見せた。
当初は、スーパーフェザー級6回戦でエリック・ハンリー(31=米)との対戦が予定されていたが、試合1週間前にハンリーが負傷。代役が決まったものの、メディカルチェックをクリアできず、前日計量の前日に、再び相手が変更となった。最終的にマイケル・ルイス(33=米)とのライト級4回戦として試合が行われた。
度重なる変更にも動じることなく、堤は初回からサイドへプレッシャーをかけて、主導権を掌握。右ボディで1度目のダウンを奪うと、続けて左ボディで2度目のダウン。最後は左で顔面を打ち抜き、文句なしのTKO勝利を収めた。サウスポーの強打を存分に見せつける内容だった。
堤は約1ヶ月にわたりアメリカに滞在。大里拓未トレーナーとご両親は出発から同行し、佐々木修平会長と兄の駿斗(26=志成)は試合5日前にニューヨークで合流し、麗斗とともに帰国した。

成田空港での取材に応じた麗斗は、「変更が重なったが、試合ができるかだけを心配していた」と語り、対戦相手や階級、ラウンド数の変更にも冷静に対応していたことを明かした。
「小ちゃい頃からずっと兄と一緒にボクシングをしてきたので、今回、試合前に合流できて心強かった。アドバイスももらえたし、空気感が違った」と話し、現地で合流した兄・駿斗の存在が精神的な支えになったと振り返った。
また、食事面では帯同していた母親のサポートを受け、「日本食中心の食事を用意してくれた」と感謝の言葉を口にし、家族への信頼と支えの大きさをあらためて強調した。
試合に関しては、「仕掛けながら、相手の出方を見ていた」と冷静な立ち上がりを語り、対戦相手のマイケル・ルイス(33=米)については「名前は知っていたので、YouTubeで確認していた」と事前に映像で分析していたことを明かした。
試合では「最初に左ボディで効かせたのがわかった。その後、右ボディで倒した。手応えもあった」と話し、初めてのTKO勝利に確かな手応えを感じていた様子だった。
今後に関しては、白紙の状態だが、年内に国内または、海外で試合をすることに意欲を見せた。

麗斗のプロ2戦目に帯同した駿斗が、アメリカ滞在を振り返った。
現地ではスパーリングを報道陣に公開したが、「元々スパーリングはする予定でいたのが、急きょ“公開”ですることになっただけ」と驚いた様子はなく、落ち着いた対応を見せた。
また、現地では「来月の試合を楽しみにしてるよ」と、サウジアラビア総合娯楽庁で「リヤド・シーズン」を統括するトゥルキ・アラルシク長官から声をかけられたことも明かした。
麗斗の勝利については、「熱狂的な会場で、プロとして海外の試合を味わえたのがよかった。試合前のいろいろな変更などを乗り越えて、いい結果を出した弟を誇らしく思ったし、刺激をもらった」と語った。
駿斗は国内で調整を続け、試合の5日前に現地入りする予定で、出発日から逆算してスパーリングなど、国内のトレーニングの日程調整をして、遠征に備える。