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米国ニューヨークのタイムズスクエアに設置された特設屋外リングで行われたプロデビュー戦を、判定勝利で飾った堤麗斗(22=志成)が4日、成田空港到着便で凱旋した。

ニューヨークからの直行便で帰国した堤麗斗は、疲れた様子もなく、笑顔で取材に応じた。ブロードウェイミュージカルをはじめ、新しいエンターテインメントの発信地でもあるタイムズスクエアでも、ボクシングの公式戦が行われるのは、異例中の異例。「サラストレーナーとタクシーで会場入りすると聞いてたのに、コミッションの人と2人でタクシーに乗ることになって」と、切り出すと、「試合直前までマウスピースもなかった」と、セコンド陣の到着が大幅に遅れるなど、プロデビュー戦の”リング”までは、正に珍道中だった。
この日、同じ便で帰国した佐々木修平会長も、「まさかデビュー戦で、ニューヨークに行くとは思いませんでした。現地の関係者もパニックになってました」と、行き来する自動車と通行人と観客の交通整理もままならない状態で、「予定していたドーピング検査の時間が直前になって早まったり」と、回想した。
プロデビュー戦を振り返った麗斗は「試合までに色々あり過ぎて、”無”の状態でした」と、緊張を通り越した境地だったことを明かし、内容に関しては「倒し切りたい気持ちが強すぎて空回りした。相手を引き寄せて、崩していくところをすっ飛ばした。丁寧にいかないと倒せない。力みすぎたかもしれません」と、周囲の高評価とは違って、反省の弁が口をついた。それでも、「いい経験をさせてもらった」とし、世界の頂点を目指してスタートを切った。
一部報道にもあったとおり、リングマガジン社と契約を結んだため、デビュー戦で使用したトランクスとガウンは、リングマガジン社から提供されていた。
帰国後早速、5月11日(日)に次戦を迎える兄、駿斗(25=志成)のサポートにつく。堤兄弟に注目が集まっている。