[一夜明け会見]2025.3.14
寺地拳四朗がジェシー・ロドリゲスとの対戦を熱望!

WBC(世界ボクシング評議会)・WBA(世界ボクシング協会)フライ級王座を統一した寺地拳四朗(33=BMB)が14日、東京ドームホテルで一夜明け会見に出席した。
拳四朗は、13日に両国国技館で開催された「U-NEXT BOXING 2」において、ユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)とボクシング史に残る死闘を繰り広げて、12回逆転TKO勝ちを収め、統一王者に輝いた。
複数階級での王座統一は、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)に続き、日本史上2人目。
会見で拳四朗は、WBC世界スーパーフライ級王者のジェシー・ロドリゲス・フランコ(25=メキシコ)との対戦を熱望し、「バム(ロドリゲスの愛称)と戦いたい」と意気込んだ。
拳四朗は「ユーリ選手は本当に強かった。ポイントのことは考えていなかったが、最終ラウンドは意地でも取ってやろうと思っていたので、最後は行き切ることができて良かった。正々堂々と戦うことができた」と試合を振り返った。
名参謀である加藤健太トレーナーは、「映像を見て、こちらが下がる展開だと勝てないので、簡単に下がらないことが大前提だった。しかし、打たれるのを前提でパンチを返してきて、ユーリ選手の覚悟を感じた。この覚悟は試合が決まってからの2〜3ヶ月の覚悟ではなく、かつてスパーリングをした時からのものだと思う。気迫を含めて想像以上に強かった。4ラウンドに良い感覚を掴んだが、5ラウンドに気合を入れ直してきて、すぐに跳ね返せるものじゃないので、8ラウンドからテンポをずらすように指示を出した」と目まぐるしく入れ替わった12ラウンドの攻防の詳細を説明した。
統一王者となった拳四朗は、4団体王座統一にはさほど興味を示さず。同日、防衛に成功したWBO(世界ボクシング機構)同級王者のアンソニー・オラスクアガ(25=米)との再戦については、「一度戦っているので、そこまで(戦う)メリットはないかなと思う。ただ、決まればしっかりとやりたい。その辺は状況次第」と述べた。
拳四朗は、「スーパーフライ級に上げても、体格差を感じないと思う。バムと戦いたいので、決まってほしい」と言葉に力を込めた。
対戦を熱望するロドリゲスは、21戦全勝(14KO)を誇り、過去にはIBFとWBOフライ級統一王者に輝いた実力者で、現在、パウンド・フォー・パウンド(全階級における最強の称号)ランキングトップ10に名を連ねる超強豪だ。
「ここからは、より頭を使ったボクシングになっていく。まだまだ成長する部分があると思う」と今後の意気込みを語った。
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