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6日、後楽園ホールで行われた「A-sign.Bee.8」のセミファイナルで、20戦目の河野洋佑(新日本木村)がランカー撃破の波乱を起こした。日本ライト級9位の野口将志(一力)に挑んだ河野は、序盤こそ上体を柔らかく使い、アッパーを多用する野口の変則的な攻めに手こずったが、負けじとワンツー、ボディの手数で応戦し、激しい打ち合いを繰り広げた。
ダウンシーン
両者は、終盤まで休むことなくパンチを交換したが、7回に右ストレート、左ボディを効かされた野口が僅かに後退。すると最終8回、開始直後に野口の左に対し、河野の右がカウンター気味に入り、野口が後ろに弾かれるようにしてダウンを喫した。ここは立ち上がった野口だが、仕留めにかかった河野を振り払うことができず、最後はレフェリーにより救出された。
今後に期待
消耗戦を制し、野口の日本ランクを奪った河野は、殊勲の勝利を喜びつつ「まだまだ課題は多く、もっとボクシングを覚えないといけない」と反省も忘れず。今後はランキングを狙われる立場となるが、「挑戦者の気持ちを忘れず、上を目指していきたい」と抱負を語った。
望月の拳が打ち抜く
また、メインに行われたフライ級8回戦では、日本同級8位の望月直樹(横浜光)が、スイッチを繰り返すくせ者のタイ国ランカーを1回TKOで撃破。体調が優れず決して万全の状態ではなかったが、イベントの最後をしっかりと締めくくることができたと安堵の表情を浮かべた。
来年のチャンスは必ずものにする
戦いを終えたばかりの望月だが、すでに次戦の話も進んでおり、来年1月24日にタイでIBF世界同級8位のエクタワン・モー・クランペットンブリ(タイ)との対戦が内定。今年3月の試合で現OPBF王者の中山佳祐(ワタナベ)に2-0の判定で敗れ、2敗目を喫した望月は、タイトル挑戦の遅れを取り戻すチャンスと捉え、アウェイで予想される厳しい戦いにも「問題はない。しっかりと準備をして勝ちにいく」と意気込んだ。