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[公開練習]2023.7.14

フルトンはまったく手の内を見せず!

 WBC(世界ボクシング評議会)・WBO(世界ボクシング機構)スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(28=米)が14日、横浜市内のジムで報道陣に練習を公開した。

 質疑応答後に練習したフルトンだが、「あまり見せたくない」と、本来とは逆のサウスポースタイルで動いた。

 7月25日(火)に有明アリーナで行われるフルトン対WBC・WBO同級1位の井上尚弥(29=大橋)は、Leminoで無料ライブ配信される。
サウスポーで動いた
 多くの報道陣が待ち受ける中、2本のベルトを持ってジムに現れたフルトン。まず、目を惹いたのが、足の細さだ。サラブレットのように細く、その分、上半身がガッチリとしていた。

 午前中にメニューを消化したというフルトンは「練習して食べて休んで、また練習して。コンディションはいいよ」と自信を示した。サラダ、フルーツ、チキンを中心に食事しているようで、体は引き締まっていた。「リミットまで残り何sか?」という質問には、人差し指を唇に当ててシークレットとした。
「賢く戦う」
 モンスターの印象を聞かれると「パワーもすごいが、それを使うタイミングが素晴らしい」と話すと、「賢く戦う。勝つ自信がなければ日本には来ない」とキッパリと言った。落ち着いた表情の中にも時折、笑顔を見せるなど、2冠チャンピオンの風格を感じさせた。
3分弱で終了
 会見後にはシャドーボクシングを3分弱、パンチングボールを数発打っただけで終了。早々にジムを後にした。
井上真吾トレーナー
 井上真吾トレーナーは「ここまで見せないとは思わなかった。公開練習で、これではね…」とやや困惑していたが、「大きくて腕が太い。シャドーボクシングを見たが、基本がしっかりとしていて正統派。性格の悪さは感じなかった」と実際にフルトンを見て収穫はあったようだ。

 今回もモンスターは絶好調だ。「フルトンに対して、イメージができているのを感じるし、意識も高い。階級を上げてスパーリングを長い期間できている。今回は調子の波がなくて、どの試合もそうだが、一番仕上がっている」と、万全のコンディションをアピールした。「フルトンの出方次第で流れが変わってくる」。どのように出てきても対応できる準備はできているようだ。

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