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[試合後会見]2023.6.13

第45代日本Sフライ級王者が誕生!

 日本スーパーフライ級王座決定戦、同級1位の川浦龍生(29=三迫)対同級2位の高山涼深(26=ワタナベ)が13日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントで行われた。

 川浦が得意のカウンターを炸裂させたのか? それとも高山の強打が火を噴いたのか? サウスポー同士による一戦の結末はーー。
高山涼深(ワタナベ)が新王者!
 サウスポー同士の一戦は、高山がプレスをかけてワンツー右ボディを打ち込むのに対し、川浦は足を使いながら左カウンターで応戦。2回になると、高山がさらに圧力を強めていく。力強いボディブローで体力を削ると、ワンツーで左目上を切り裂いた。4回、高山は左ストレートで効かせると、パンチをまとめてレフェリーストップに持ち込んだ。
「ベルトの重みを感じる」
 6戦目で日本王者に輝いた高山は「ベルトの重みを感じる。感慨深いですね」と日本のベルトを膝に置いてしみじみと語った。

 「最初は力んでしまったが、セコンドから喝を入れてもらい、低く入ることを意識した。ボディを打ったら嫌な顔をしていたので、そこを徹底的に攻めた」と試合を振り返った。
小口忠寛トレーナーと頂点を目指す!
 コンビを組む小口忠寛トレーナーは「相手のカウンターが怖いので、最初からプレスをかけていく作戦だった。涼深とは中学3年からコンビを組んでいるが、ここまでいろいろなことがあった。本当にうれしい」と愛弟子の戴冠を心から喜んだ。

 初防衛戦は、同級3位の村地翼(26=駿河男児)を迎えて行われることになりそうだ。「これからも小口さんについていき、強くなるだけ」(高山)

渡辺雄二氏も祝福

 高山の叔父は、元日本フェザー級王者・OPBF東洋太平洋2階級制覇王者の渡辺雄二氏。「叔父さんが取れなかった世界のベルトを目指して頑張っていく」と語った。
「巻き込まれてしまった」
 一方、悔しい敗戦となった川浦は「前に出てくることは想定していたが、飲み込まれてしまった。今は何も考えられない。情けないです」と肩を落とした。
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