[試合後談話]2024.12.20
富施郁哉が師走の後楽園ホールで復活のリング!

前日本バンタム級王者の富施郁哉(26=ワタナベ)が20日、後楽園ホールで開催された「DANGAN 272」のメインイベントに出場。54.5kg契約8回戦でカルロ・デメシーリョ(28=比)と対戦した。
今年7月に増田陸(27=帝拳)に敗れて以来の再起戦に臨んだ富施に注目が集まった。
サウスポー富施が足を使いながら、左ボディストレートを差し込み、ペースを掌握。しかし、デメシーリョもガッチリとガードを固めて、力強いボディ攻撃で応戦した。的確なパンチでポイントを重ねた富施だが、粘りを見せるデメシーリョに気が抜けない展開が続いた。最終8回、富施はワンツーで効かせると、パンチをまとめてダウンを演出。デメシーリョが立ち上がったところで、試合終了のゴングが鳴り響いた。
再起に成功した富施は、「徐々に相手の体力を削っていく作戦だったが、(デメシーリョ選手の)パンチが見えにくくて後手に回ってしまった」と、反省の弁を述べたが、「連敗は許されない状況だったので、勝てて良かった」と安どの表情を浮かべた。
コンビを組む町田主計トレーナーは、「一瞬、集中力が切れかかったが、途中から持ち直した。増田戦の反省を踏まえて、最後には見せ場も作って、よく戦った」と及第点を与えた。
今後の目標を聞かれた富施は、「日本でもOPBF王座でもWBOアジアパシフィック王座でも。チャンスがあるところにいきたい」と王座返り咲きを誓った。
一方、最後まで食い下がったデメシーリョは、「あと2ラウンドあったら、自分が勝っていた」と強がると、「バンタム級にはたくさんチャンスがあるから、また日本で戦いたい」とアピールした。
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