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注目の一戦は、2月24日(月・休)、有明アリーナで行われ、プライムビデオでライブ配信される。

試合に向けて髪の毛をカラーリングしていた那須川だが、「どう変わったかは、明日のお楽しみ」と帽子で隠して、記者会見に臨んだ。昨年5月に武居由樹(28=大橋)にWBO世界王座を明け渡すまでは、世界王者だったモロニーとの対戦について、「今回の試合で自分が世界挑戦できるか、そうでないかがわかる試合。自分は常に一番だと思ってやっている。そう思わないと、格闘技をやっている意味がない。今回の試合で狼煙をあげる」と、鼻息はいつも以上に荒かった”神童”だが、「毎回言っていることだが、自分と世間との戦い。自分が勝つことで、ファンやファンじゃない人にも自分やボクシングのことを知ってもらいたい。もっとボクシングそのものを大きくしていきたい。今の時代はヒーローがいないので、自分がヒーローになって引っ張っていきたい」と、改めて、格闘技界を牽引する覚悟を口にした。

公開練習でモロニーが「私と戦うのは早すぎる」とコメントしたことを受けて、「どう考えても(戦うのは)早いと思われるでしょう。ただ、舐めてもらっては困る。相手に対して、ここまで燃える試合は、ボクシングでは初めてでワクワクしている。モロニーはツーショット撮影の際、目を合わせて来なかったが、気合いを感じたし、何か思うところもあるのではないか。そうきてこそだと思っている。(モロニーの)想いをしっかりと受け止めて跳ね返したい」と、語気を強めた。

天心節は、この日も健在で、「これが自信なのか、というものが掴めてきている。圧倒的な試合ができそう。いつも以上に良い試合を見せる。動きたい気分なので、この会見が終わったら練習する。あとは太陽の光を浴びてエネルギーを高め、さらに禅を組んで集中力を高める」と落ち着いた口調ながらも、自信に満ち溢れた表情が印象的だった。

静かに会見の席に着いたモロニーは、「この機会を与えてくれたトップランク社と帝拳ジムの本田明彦会長に感謝したい。キャリア最高のコンディションに仕上がった。このチャンスを両手でしっかりと掴み取りたい。次戦が自分にとって最も重要な試合になる。だからこそ、しっかりとトレーニングをしてきた。ハードな試合になることを覚悟している。セカンドチャンスをいただいたので、正しく勝ち、皆を喜ばせたい」と、真っすぐな目で、感情を出すことなく、それでも内に秘めた闘志を抑えながら、淡々と語った。

会見に同席したトニー・トルジマネージャーは、モロニーについて、「炎が燃え上がるほど燃えている。当日はオーストラリアの侍に、皆が声を上げるでしょう」と、愛弟子の気持ちを代弁した。